郷土民家園では移築復原した2棟の古民家を保存する目的から、囲炉裏の火入れを毎日、各家交代で行っています。
煙で茅葺き屋根や建築部材をいぶすことで、防虫効果が期待できるのです。
このたび更なる燻蒸の効果を期待し、「古民家燻蒸デー」を設けます。
「古民家燻蒸デー」の日は開園から1時間、火入れを行っている民家の戸や障子を閉めて、集中的に燻蒸を行います。
燻蒸中も民家の中は見学していただけます。
「古民家燻蒸デー」は原則毎週火曜日に旧小川家、水曜日に旧北島家で実施します。
ただし、休園日が月曜日からずれる週は、休園日明けの2日間を燻蒸デーとします。
また、団体見学の予定日などは、時間をずらして実施する場合があります。
ご来園いただく皆様には、かつての民家における暮らしの風景の一部として、囲炉裏の火入れを見学していただけますと幸いです。
新たな試みになりますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
2025/3/25(火)更新 季節の花情報~サクラ~
郷土民家園にはカワヅザクラを始めとした様々な種類のサクラが植えられています。
園内のサクラの開花情報を、こちらで順次お知らせします。
【3月25日】
カワヅザクラはすっかり葉桜になり、シダレザクラが咲き始めました。
シダレザクラは、旧小川家の横と、入り口から右に進んだ突き当たりに植えられています。
旧小川家横の方がやや開花は遅いものの、どちらもこれからが見頃です。
早くて今週末には満開になりそうな勢いですが、雨予報が出ているので、花数が減ってしまうかもしれません。
オオシマザクラもようやくつぼみが膨らんできました。
今後も開花が進み次第順次更新していきます。

旧小川家の横のシダレザクラ

入り口から右に進んだ突き当たりのシダレザクラ

シダレザクラ

オオシマザクラのつぼみ
2025/3/18(火)更新 季節の花情報~サクラ~
郷土民家園にはカワヅザクラを始めとした様々な種類のサクラが植えられています。
園内のサクラの開花情報を、こちらで順次お知らせします。
【3月18日】
入り口から見て正面のカワヅザクラが満開です。
そこから園路沿いにカワヅザクラが並び、いずれも花数はピークです。
旧北島家ニワのカワヅザクラも綺麗に咲いています。
園路沿いのカワヅザクラに混ざって、1本だけタイリョウザクラが植えられており、
こちらも見頃を迎えています。
花と同時に葉も出てくるので、淡いピンクと黄緑のコントラストが爽やかです。
オオシマザクラやシダレザクラは、まだ咲く気配はありません。
今後も開花が進み次第順次更新していきます。

正面入り口から園路沿いのカワヅザクラ

旧北島家ニワのカワヅザクラ

タイリョウザクラ

タイリョウザクラは、桜鯛に色が似ていることからその名がつきました
2025/3/6(木)更新 季節の花情報~サクラ~
郷土民家園にはカワヅザクラを始めとした様々な種類のサクラが植えられています。
園内のサクラの開花情報を、こちらで順次お知らせします。
【3月6日】
旧北島家裏手の畑のカンザクラが見頃です。
隣の白いウメは花数が減ってきています。
入り口手前のカワヅザクラは花数が減り始め、今度は事務所横のカワヅザクラが見頃に差し掛かりました。
比較的日当たりのよい箇所を中心に開花が進んでいます。
旧北島家ニワのカワヅザクラは五分咲きといったところでしょうか。
園路沿いに並ぶカワヅザクラと、1本だけ混ざっているタイリョウザクラも、ちらほらと花をつけ始めました。
今後も開花が進み次第順次更新していきます。

カンザクラ(左)とウメ(右)

入り口から外を見た景色

事務所横のカワヅザクラ

旧北島家ニワのカワヅザクラ

園路沿いのカワヅザクラ

タイリョウザクラ
2025/2/27(木)更新 季節の花情報~サクラ~
郷土民家園にはカワヅザクラを始めとした様々な種類のサクラが植えられています。
園内のサクラの開花情報を、こちらで順次お知らせします。
【2月27日】
旧北島家裏手の畑では、カンザクラが見頃を迎えています。
隣の白いウメとピンクのカンザクラのコントラストが綺麗に出ています。
入り口付近のカワヅザクラは花数がだいぶ増え、新葉も出てきました。
葺き替え写真展パネルのある道から写真を撮る人をよく見かけます。
園内のカワヅザクラは、花芽が膨らんでいるものの、やや開花が遅れています。
入り口から見て正面のカワヅザクラでは、数輪だけ開花しているのが確認できました。
今後も開花が進み次第順次更新していきます。

左がカンザクラ、右がウメ

葺き替え写真展パネル沿いからカワヅザクラを見る

新葉の出たカワヅザクラ

入り口正面のカワヅザクラが数輪だけ開花
2025/2/19(水)更新 季節の花情報~サクラ~
郷土民家園にはカワヅザクラを始めとした様々な種類のサクラが植えられています。
園内のサクラの開花情報を、こちらで順次お知らせします。
【2月19日】
民家園内で最初に咲くサクラであるカンザクラが開花しています。
旧北島家裏手の畑に、ウメと隣り合わせで植えられています。
今年はカンザクラとウメがほぼ同時に開花し始めましたので、2種の共演を長い期間楽しめるのではないでしょうか。足元に植えられたナノハナを目印に探してみてください。
入り口付近のカワヅザクラは例年園内のものより早く開花します。今年も既に咲き始めており、特に入り口右手側の1本は開花が進んでいます。
入り口から右に進んだ坂道に展示されている葺き替え写真展パネルの辺りから、フェンス越しに観察・撮影ができますよ。
そのほか園内のカワヅザクラも花芽が膨らんでいます。中でも旧北島家ニワの1本は今にも咲きそうなほどです。来週には本格的に開花が始まりそうなのですが、寒波の影響により、もしかしたら予想より遅れるかもしれません。
今後も開花が進み次第順次更新していきます。

手前がウメ、奥がカンザクラ

カンザクラ

逆光ですが、入り口右手のカワヅザクラが開花しています

入り口右手のカワヅザクラを園内から撮影

旧北島家ニワのカワヅザクラ

旧北島家ニワのカワヅザクラ
春の七草
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの七種類の野草のことです。それぞれ消化の促進や整腸などの薬効があり、お正月のご馳走で疲れた胃腸をいたわるため、一月七日の七草粥のときに古くから食べられてきました。
・セリ(芹)セリ科
セリ科の多年草で独特の香りがします。名前の由来は、若葉が競り合うように成長することから来ているそうです。なお、セリは綺麗な水辺に生えていることもありますが、姿がそっくりなドクゼリ(名前の通り毒があります)の場合がありますので、専門知識がない場合は、採集したものを食べるのは避けましょう。
・ナズナ(薺)アブラナ科
アブラナ科の越年草(二年草)で別名ペンペングサといいます。名前の由来は諸説ありますが、一説には撫でたいほど小さくてかわいい花という意味の撫で菜から変化したといわれています。七草粥や薬として食用されるだけでなく、おもちゃとしても使われるなど古くから人々に親しまれてきた植物の一つです。
・ゴギョウ(御形)キク科
キク科の越年草で、現在は一般的にはハハコグサと呼ばれています。古い言い方であるゴギョウは、ひな祭りの際、厄除けの為に御形といわれる人形(ひとがた)を川に流した古い風習が関係しているといわれています。また、草餅にも使われて、江戸(あるいは明治)時代以前まではヨモギを使った草餅よりも、こちらの方が一般的だったそうです。
・ハコベラ(繁縷)ナデシコ科
現在一般的にハコベと呼ばれている植物で、コハコべやミドリハコベなどの総称としても使われます。古くより食用や薬用にされ、特に塩と混ぜたものはハコベ塩として、歯磨き粉や歯槽膿漏の薬に使われていました。
・ホトケノザ(仏の座)キク科
現在コオニタビラコと呼ばれているキク科の越年草です(ホトケノザは現在シソ科の別の植物の標準和名となっています。こちらは食用ではないので注意が必要です)。名前の由来は、葉のつき方が仏さまの円座に似ているから。ありがたい姿の植物なのですね。
・スズナ(菘)アブラナ科
アブラナ科の越年草で、現在のカブのことです。名前の由来は、根が鈴のように見えることから、鈴のような根がある菜でスズナとなったそうです。カブは、普段食用する根の部分と葉の部分で含まれる栄養が異なります。七草粥では葉と根の両方を入れて無駄なく栄養を摂ります。
・スズシロ(蘿蔔)アブラナ科
アブラナ科の越年草で、現在のダイコンのことです。名前の由来は、根の部分が白いことから、清く白いと書いて「清白(すずしろ)」から来ているそうです。スズシロもスズナと同じように葉と根共に栄養が豊富で、特に根の部分は、消化酵素を多く含んでいるため、お正月のご馳走で疲れた胃には最適です。