郷土民家園
イベント報告
2025/7/5・6(土・日)演奏会「七夕のしらべ」を開催しました
7月5・6日に、演奏会「七夕のしらべ」を開催しました。
5日(土)は開園時間を延長し、夕方に「箏のしらべとともにお話の世界へ」と題して、箏と尺八の演奏会を行いました。
出演は「ひとりぷらす会」のお2人です。
箏曲「八段の調」や本曲(尺八の曲)「奥州薩慈(おうしゅうさし)」の本格的な演奏から、「荒城の月」などよく知られた楽曲まで、幅広く演奏してくださいました。
6日(日)は「オカリナ演奏会」を行いました。
出演は「オカリナいい音(ね)」の皆様です。
オリジナルのオカリナ合奏曲を始め、夏らしい童謡などを数多く演奏してくださいました。演奏の合間には、オカリナを用いたクイズコーナーもあり、楽しい演奏会となりました。

暑い中足を運んでいただいた皆様、誠にありがとうございました。
楽器の音色で、少しでもリラックスしていただけていれば幸いです。

2025/6/22(日)体験教室「カイコを知ろう」を開催しました
6月22日に、体験教室「カイコを知ろう」を開催しました。
養蚕農家だった当園の旧北島家にちなみ、カイコについて勉強し、実際に飼育を行う毎年恒例の教室です。
シルク博物館学芸員の佐野 遊海(ゆかい)氏をお呼びし、カイコの生態・飼育方法についての講義を行っていただきました。また、大和市でカイコの研究を行っている小学校6年生の赤羽 深鳥(みどり)さんに、これまで育ててきた様々な品種のカイコや、その仲間について紹介していただきました。
自然観察センターでの講義の後は、民家園に移動し、カイコの餌である桑の葉を採取しました。最後にカイコの配布を行い、教室は終了となりました。

既にカイコを育てた経験のある方から、初めてカイコを飼ってみたいという方まで、たくさんのカイコ好きの方に参加していただきました。追加の桑の葉を採りに来た方からは、すくすくカイコが育っている報告を頂いております。参加した皆様のカイコが、これからも大きく元気に育ちますように!

2025/5/25(日)体験教室「機織り機を作ろう」を開催しました
当園の旧北島家で、体験教室「機織り機を作ろう」を開催しました。

牛乳パックでミニ機織り機を作り、毛糸のコースター織りにチャレンジしました。細かい作業にも根気よく取り組み、オリジナルのコースターができました。
教室の最後に、旧北島家に置いてある機織り機を実際に動かす体験を行いました。参加者の皆様は初めて機織り機を動かしたそうですが、とても綺麗に織れていましたよ。

工作と体験を通して、昔の生活の一端に触れられた1日となりました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

2025/5/5(月・祝)「民家園まつり」を開催しました
5月5日のこどもの日に、「民家園まつり」を開催しました。
昔懐かしい玩具の貸し出しや、ボランティア手作りの兜・甲冑の着付け体験のほか、機織りの実演や箏の演奏会も行われました。
子どもたちは慣れない遊びに苦戦しながらも、どんどんコツを掴んで上達していきます。童心に返って遊びに熱中する大人の姿も。幅広い年代の方に楽しんでいただけたようです。

演奏会にはひとりぷらす会の方々が出演しました。大和市から刊行されている絵本『大和の民話・伝説シリーズ』より3つの作品の朗読に、箏で伴奏をつけたパフォーマンスを披露してくださいました。

ショウブの配布や和菓子屋さんの出店もあり、皆様思い思いに民家園での端午の節供を満喫していらっしゃいました。
お越しいただいた皆様、お手伝いに駆けつけてくださったボランティアの皆様、誠にありがとうございました。

2025/4/19(土)「いろりばたのおはなし会」を開催しました
4月19日に、旧北島家で「いろりばたのおはなし会」を開催しました。
民家の中にある囲炉裏のそば=囲炉裏端(いろりばた)は、家族が集まって昔話を語り聞かせるコミュニケーションの場でもありました。
今回は、市内の図書館などで活動している「大和おはなしの会」の皆様にお越しいただき、囲炉裏端に集まったお客様に4つのお話を素話(絵本や道具などを使わず、語りのみで話を伝える手法)で語っていただきました。
プログラムは以下の通りです。

1.「わらしべ長者」(長野県)
2.「ついでにペロリ」(デンマーク)
3.「白い椿の精」(海老名市)
4.「さるじぞう」(愛媛県)

囲炉裏端どころかダイドコロ(土間部分)まで、沢山の方にお集まりいただきました。
この日は少し汗ばむ陽気でしたが、民家内は涼しい風が通り、リラックスしてお話を楽しむ時間を過ごせたのではないかと思います。

2025/3/9(日)演奏会「箏のしらべとともにお話の世界へ」を開催しました
3月9日に、旧北島家で邦楽器の演奏会「箏のしらべとともにお話しの世界へ」を開催しました。
今回で70回目となる演奏会で、ひとりぷらす会の皆様に箏と尺八の生演奏を披露していただきました。

箏と尺八の合奏「六段の調べ」から始まり、「千鳥の曲」や「阿字観」など各楽器の独奏も披露されました。
大和市から刊行されている絵本『大和の民話・伝説シリーズ第3巻浅間神社と義経の財宝』を、箏の伴奏をつけて朗読するパフォーマンスも行いました。
最後に春らしい楽曲の「さくらさくら」と、箏と尺八の二重奏でお馴染みの「春の海」の演奏で終演となりました。

暖かい陽気の中、民家の中は少し冷え込みましたが、春の訪れを感じさせる演奏会となりました。
次回の「箏のしらべとともにお話の世界へ」は、5月5日(月・祝)のこどもの日に開催予定です。
どんな楽曲が演奏されるか、どうぞお楽しみに!

2025/3/2(日)「民家園の春まつり」を開催しました
3月2日(日)に、「民家園の春まつり」を開催しました。
例年であればカワヅザクラが見頃の季節ですが、今年は開花が遅れ、代わりにカンザクラとウメが見頃を迎えた中での開催となりました。

旧小川家前では、昔ながらの玩具遊びにチャレンジする人たちが集まりました。

旧北島家では、13:00から人形浄瑠璃を上演しました。
江戸人形浄瑠璃保存会の皆様に、解説を交えながら2つの演目を披露していただきました。

毎回恒例の「寿式三番叟」では、手前の観客の方もまきこんだ、おひねりを投げる演出がありました。

「生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし) 大井川の段」では、途中で音が止まってしまうハプニングもありましたが、保存会の皆様の熱演により、最後まで上演しきることができました。
人形による芝居の底力を見せてもらえた、貴重な上演となりました。

民家園および泉の森では、これから沢山のサクラが咲き始めます。
そんな春の始まりを楽しむ、あたたかで賑やかなお祭りとなりました。

2025/2/16(日)体験教室「古民家で味噌作り」を開催しました
2月16日(日)に、旧北島家で体験教室「古民家で味噌作り」を開催しました。
かつて旧小川家で作られていた自家製味噌のレシピを基に、大豆と米麹と塩を使って味噌を作りました。

使用した大豆は大和市内で栽培された津久井在来種のもので、甘みがあるのが特徴です。
前日に大豆を煮て、当日朝に作業しやすい温度までカマドで温めなおしました。

参加者の多くは味噌作り初心者でしたが、なめらかな味噌にする人、少し大豆の粒感を残す人と、個性豊かな自家製味噌を見事に仕込んでいらっしゃいました。
味噌は各自で持ち帰り、約1年熟成させます。どんな味噌になるのか、仕上がりが今から楽しみですね♪

2025/1/19(日)「樹芸の実演」を開催しました
1月19日(日)に、「樹芸の実演」を開催しました。
庭や たかはしさんをお招きし、民家園内の樹木の剪定をしていただきました。
今回剪定していただいたのは、シラカシ、モッコク、サクラ2種(カワヅザクラ、オオシマザクラ)です。

見学者からは盛んに質問も寄せられ、庭木への理解が深まる一日となりました。

2024/12/1(日)演奏会「箏のしらべとともにお話の世界へ」を開催しました
当園の旧北島家で、12月1日(日)演奏会「箏(こと)のしらべとともにお話の世界へ」を開催しました。

ヨーカゾーの目籠(めかご)飾りの期間中だったため、旧北島家の外には竹で編んだ籠(目籠)が飾ってありました。
今回はヨーカゾーの習俗にちなんで、大和市から刊行されている絵本『大和の民話・伝説シリーズ第4巻 一つ目小僧とセーノカミ』の朗読と演奏を行いました。

箏の演奏は毎回恒例、ひとりぷらす会の方にお越しいただきました。
絵本の朗読と演奏では、立ち止まって聞き入る子どもの姿も。
箏の独奏では、秋から冬にかけての童謡のほか、「風にきけ PartⅡ」も初披露されました。

次回の演奏会は、2025年3月9日(日)に開催予定です。長年当園で開催されてきた「箏のしらべとともにお話の世界へ」ですが、なんと次回の公演で70回目を迎えます。春らしい楽曲や絵本の朗読を、どうぞお楽しみに!

2024/11/24(日)体験教室「まゆ工作」を開催しました
当園の旧北島家で、11月24日(日)に体験教室「まゆ工作」を開催しました。

養蚕農家だった旧北島家で夏に飼育したカイコのまゆを使い、来年の十二支であるヘビを作りました。
難しい作業もありましたが、個性豊かなまゆへびが出来上がりました。
最後に余ったまゆで、動物や食べ物など好きなものを自由に作ってもらいました。
なんと自宅からまゆを持参して力作を作ってくださった方も!

大人から子どもまでたくさんの方に参加していただき、カイコとまゆについて楽しみながら学べる教室となりました。
今後も郷土民家園では、カイコに関連する展示やイベントを続けてまいります。

2024/11/3(日・祝)「人形浄瑠璃の上演」を行いました
11月3日に、旧北島家で人形浄瑠璃の上演を行いました。
出演していただいたのは、大和市内外で活動されている「江戸人形浄瑠璃保存会」の皆様です。

本日の演目は、「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」と「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段(けいせいあわのなると じゅんれいうたのだん)」でした。

「寿式三番叟」はめでたい場で披露される演目で、おひねりに見立てた小道具を客席から投げてもらう演出もありました。
「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」は、生き別れた母と娘が再開するも、罪を犯した母は娘を守るため、とうとう母であることを告げずに娘を見送ります。顔も覚えていない親を探して旅を続ける娘と、真実を告げずに娘を追い返さねばならない母の葛藤が、迫力満点に演じられました。

幕間には演目や人形の解説が行われ、お客様は一層物語に没入できたのではないかと思います。

文化の日らしい、伝統芸能を身近に楽しめるイベントとなりました。
次回の人形浄瑠璃の上演は、来年3月2日(日)の「民家園の春まつり」にて行う予定です。どうぞお楽しみに!

2024/10/20(日)演奏会「箏のしらべとともにお話の世界へ」を開催しました
10月20日に、第68回「箏(こと)のしらべとともにお話の世界へ」を開催しました。
市民団体「ひとりぷらす会」による、お箏と尺八の独奏や合奏、物語の弾き語りが披露されました。

箏では「もみじ」「赤とんぼ」など秋にまつわる童謡、尺八では本曲「奥州薩慈(おうしゅうさし)」が演奏されました。
そして今回お箏で弾き語っていただいたのは、市が発行している絵本『大和の民話・伝説シリーズ第3巻 浅間神社と義経の財宝』です。オリジナルのメロディーに乗せ、絵本の内容がテンポよく歌われていきました。

最後には箏と尺八をそれぞれ替え、二重奏「萌春(ほうしゅん)」が披露されました。初めてチャレンジした楽曲とのことでしたが、これまでの演奏とはがらりと雰囲気が変わるのを感じました。

気温が急激に下がり冷え込みましたが、お越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。
次回の公演は12月1日(日)の予定です。展示に合わせた演奏を、お楽しみに!